叫
今やJホラーの担い手となった黒沢清、待望の新作である。
とは言うものの、前作「LOFT」から一年以内というかなり短いインターバルでの作品である。
「LOFT」は黒沢清流ミイラ男として一部で話題となったが、今回は古典的幽霊話を黒沢流解釈で独自の世界に仕上げている。
陰鬱なタッチと夕暮れ時のセピア色を強調した画面作りは相変わらずだが、前作の「LOFT」同様微妙に今までとはタッチが違って来ている。
一言で言うと、ホラーの中に妙な「笑い」が意図的に強調されているのだ。
今回も昼間から堂々と出没する葉月里緒奈の幽霊は無茶苦茶怖いが、その陰鬱なタッチの中で何故か妙な動きをし始める。
主人公役所広司のアパートに出現した幽霊が、何故かドアを開けて外に出るといったところから??という感じなのだが、いきなりスーパーマンばりに空を飛んであっという間に立ち去ってしまうというあたりから観客はまたもや置いてきぼりをくらい始める。
それでもヒロイン小西真奈美が実は!という最近のJホラー得意のどんでん返しで「おおっ!」と思わせるのだが、その後の葉月幽霊の行動には誰もが唖然とするに違いない。
ここって笑っていいのか?おいっ!
詳しくは書かないが「バロン西にとどめを刺す里緒奈必殺のかかと落とし!」は必見である。
黒沢清は一体どこに行こうとしているのだろうか?分からん・・
2007年05月10日
2007年04月22日
蒼き狼 地果て海尽きるまで
蒼き狼 地果て海尽きるまで
ひとことで言うと非常に困った作品だ。
角川春樹製作総指揮によるチンギス・ハーンの一生を描いたこの作品は、沢井信一郎監督作品となっているが、伝え聞くところによるとプロデューサーの角川が前面に立ち、アクションシーンなどはほとんどが彼が撮ったらしい。
実質的には二人の共同監督作品ということなのだが、バランスが取れないことおびただしい。
メインストーリーは沢井得意のドロドロしたもの仕上がっており、チンギスと母親、妻ボルテ、敵に孕まされた長男ジュチとの因果応報愛憎劇は結構見ごたえがある。
が、しかしエキストラ二万何千人だかを動員したモブシーンはひどいのなんの!絵心というものがまるで感じられない。
平板なCGにしか見えないし、画面の奥行きや質感といった部分が決定的に不足している。
また主役の反町とヒロイン菊川怜が予想通り大根であり、長男ジュチ役の松山ケンイチの悲哀に満ちた演技が残念ながら浮いてしまっている。
それにモンゴル元朝の歴史をひもとくと、チンギス・ハーンの長男ジュチは現在のロシアを征服し、後のキプチャク・ハーン国の祖となった歴史上の人物なのである。
が、しかしこの映画では初陣の後で死んでいるのである。
日本の歴史で言うと、徳川家光とかそこらへんに当たるような人物をご都合主義で殺すのもどうかと思う。
というわけで何とも判断が付きにくい映画である。
駄作だが、ところどころ才気を感じる部分もあったりして、居心地の悪い作品だった。

「蒼き狼 地果て海尽きるまで」ミュージックコレクション

菊川怜ファースト写真集REI'S DAYS HARI LAHIR☆初版 ポストカード付
ひとことで言うと非常に困った作品だ。
角川春樹製作総指揮によるチンギス・ハーンの一生を描いたこの作品は、沢井信一郎監督作品となっているが、伝え聞くところによるとプロデューサーの角川が前面に立ち、アクションシーンなどはほとんどが彼が撮ったらしい。
実質的には二人の共同監督作品ということなのだが、バランスが取れないことおびただしい。
メインストーリーは沢井得意のドロドロしたもの仕上がっており、チンギスと母親、妻ボルテ、敵に孕まされた長男ジュチとの因果応報愛憎劇は結構見ごたえがある。
が、しかしエキストラ二万何千人だかを動員したモブシーンはひどいのなんの!絵心というものがまるで感じられない。
平板なCGにしか見えないし、画面の奥行きや質感といった部分が決定的に不足している。
また主役の反町とヒロイン菊川怜が予想通り大根であり、長男ジュチ役の松山ケンイチの悲哀に満ちた演技が残念ながら浮いてしまっている。
それにモンゴル元朝の歴史をひもとくと、チンギス・ハーンの長男ジュチは現在のロシアを征服し、後のキプチャク・ハーン国の祖となった歴史上の人物なのである。
が、しかしこの映画では初陣の後で死んでいるのである。
日本の歴史で言うと、徳川家光とかそこらへんに当たるような人物をご都合主義で殺すのもどうかと思う。
というわけで何とも判断が付きにくい映画である。
駄作だが、ところどころ才気を感じる部分もあったりして、居心地の悪い作品だった。
「蒼き狼 地果て海尽きるまで」ミュージックコレクション
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