2005年12月12日

同じ月を見ている

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同じ月を見ている

深作健太監督待望の単独演出作品である。
父である深作欣二の遺志を継ぎ、監督デビューを飾った「バトルロワイヤル2」は正直言って、「偉大なる失敗作」とでも呼ぶべき作品だったと思う。

深作健太監督作品集問題作「バトルロワイヤル」のその後をあえて今、この時代に描くという志の高さは感じられたものの、ハードな描写と妙な甘さとが混在し、それゆえに必要以上にメッセージ性が表に出すぎて作品自体のバランスを崩してしまうような、言ってしまうと健太監督の空回りが痛々しく感じられるような映画だった。

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だから監督第二作として土田世紀原作の「同じ月を見ている」を選んだと聞いた時は、意外な気がした反面、「BR2」のような大作の後に、このような小品?を演出するということも彼にとって必要なのかも知れないと感じた。
同じ月を見ている」を撮ることは、来るべき大作(「ワールド・イズ・マイン」?)を撮る為の一種のトレーニングとして自らに課しているのではないだろうか。
なとど思いつつ、作品を観た。
甘かった。どうやら私は深作健太監督を過小評価してしまっていたらしい。
傑作である。
窪塚洋介演ずる医大生の主人公テツヤと恋人のエリ、華流スターエディソン・チャン演ずる幼馴染のドンちゃんの三人の関係がもたらす青春ドラマなのだが、ストーリーテリングがまず、素晴らしい。
三人の少年時代の「大過去」、高校生位の「中過去」、さらにドンちゃんがテツヤをかばって失火の罪で刑務所に入り脱走を企てるまでの「小過去」、そして現在という具合に、いくつもの時制が同時進行しつつからみあい、最後のクライマックスに流れ込むまでの語り口が実にうまい。
エディソン.チャンが日本語をしゃべれないことを逆手に取って、「無口でおそらくやや知恵遅れ、しかし天才的な絵の才能を持つ青年」というキャラクターを作り出し、大人になって距離を置いていた窪塚演ずるテツヤが少年の頃の気持ちを取り戻すという物語にある種の説得力を与えている。
しかし「BR2」では、この人の物語の才能には気付かなかったな。
次回作がいよいよ楽しみになってきた。
ところで、物語のキーパーソンの一人である山本太郎演ずるチンピラがなぶり殺しの目に逢うシーンがあるのだが、これが「仁義なき戦い」のシーンにそっくりなのがおかしかった。
深作DNA炸裂!である。



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posted by 若旦那 at 01:48 | 秋田 ☁ | Comment(0) | TrackBack(1) | 同じ月を見ている | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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