2006年02月17日

十文字映画祭

十文字映画祭

しばらく時間がたってしまったが、11日に「あきた十文字映画祭」に行ってきた。
この日は一本目は見逃してしまったが、二本目から三本観てきた。
というわけで、ざっとレビューを書いてみることにする。
棒たおし!
この日の上映作品のうち、これだけが2003年の作品である。
監督の前田哲はこの後、今年の春公開予定の「陽気なギャングが地球を回す」という作品が控えているそうだ。
主人公はある日、ポールの先頭にくくりつけられていたいじめられっ子のズボンをあっという間に取り返したことを目撃され、同級生に「棒倒し」に執拗に誘われることになる。
最初はいやいやながら参加した少年だったが、いつしか棒倒しに夢中になる。
そんなある日、彼を誘った同級生がライバルの工業科の生徒との喧嘩の最中、突然倒れる。
同級生は実は重い心臓病だった。
主人公は彼の志を継ぐことを決意する。果たして棒倒しに勝てるのか?
ストーリーをざっと書いてみるとこんなふうな物語である。
実に王道な青春映画なのだが、ストーリーのポイントごとに相米慎二ばりの長回しが効果的に使われていた。
少年少女が主人公の場合、演技うんぬんを論じるよりは、長回しでその心情を表現した方がより効果的なことを、監督はデビュー作で師事した相米監督に教わっていたようだ。


真昼ノ星空
沖縄を舞台とした台湾人の殺し屋と日本人の孤独な女の話である。
とは言うものの、この映画はハードボイルドでもないしサスペンスでもない、かと言ってラブストーリー的な要素も希薄である。
沖縄の青空、主人公がいつも泳ぐプール、ヒロイン鈴木京香の汗、寝姿、夜、二人の出会うコインランドリー、主人公がヒロインにつくる料理etc
といった具合に断片的なイメージは強烈であるが、ストーリー的なものはさほど重要ではない。
作品の評価という点では、?という部分はあるが、監督が言ったとおりヒロイン鈴木京香を近年最も美しく捉えた作品だと思う。
今思ったんだけど、森田芳光の「ときめきに死す」にちょっと雰囲気が似ているかも?

ヨコハマメリー
横浜の街に50年近く娼婦として立ち続けた伝説の老婆「メリーさん」。
1995年、突然メリーさんは横浜から姿を消した。
この作品は都市伝説ともなった謎の老婆メリーさんの足跡をたどるドキュメンタリーである。
もう一人の主人公とも言えるゲイのシャンソン歌手元次郎さんと、彼の周りの人物の発言を通し、メリーさんと彼女の生きたその時代を、ある意味劇映画的な手法を交えつつ描き出した作品でもある。
監督はメリーさんを追い続けるうちに、メリーさんの生きた時代の影を追い続けることになる。そして最後には唐突にメリーさんの「今」が描き出されるのである。
メリーさんの今、そして末期ガンに冒され人生のラストを迎えようとする元次郎さんの今、映画は登場人物の過去と現在のコントラストを描きつつ、印象的なラストシーンを迎える。
後に残る作品だった。

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posted by 若旦那 at 23:17 | 秋田 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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