2006年03月15日

乱歩地獄

江戸川乱歩

というわけで江戸川乱歩である。
耽美と猟奇の乱歩ワールドである。
今回の「乱歩地獄」はその中でも耽美的猟奇的な、要するにかなりキテる作品を4篇集めたオムニバス作品となっている。

「火星の運河」
導入部となる最初の作品である。
全編せりふ無し、効果音のみの実験的な作品だ。
舞台となっている荒野はどこなのかな?と思ったら、わざわざアイスランドまでロケに行ったみたいだ。
ま、さわりとしたらこんなもんでしょう。
「鏡地獄」
第二部で、いきなり御大実相寺昭雄の登場である。
古都鎌倉で鏡を使った連続殺人事件が起こり、名探偵明智小五郎が推理するという王道の筋立てなのだが、そこは実相寺!そんなもんで終わるわけはない。
古都の風景+仰角レンズ+ゆがんだフレーミングという、いかにもの実相寺節オンパレード!に仕上がっている。
それと、観ていてなんか覚えのあるストーリーだな?と思ったら、円谷プロの名作「怪奇大作戦」の「呪いの壷」という話とそっくりなのだ。
要するに鏡と壷が違うだけね。謎解きもほとんど一緒だった。
しかし成宮寛貴はすごかった!前作「探偵事務所5」の新米探偵と同一人物とは到底思えなかったな。
「芋虫」
江戸川乱歩作品の中でも猟奇度一二を争うであろう原作ということだ。
おそらく誰が撮っても変態猟奇映画になること間違いなし!なのだが、ここでメガホンを取るのが、ピンク四天王の一人佐藤寿保である。
しかも、数々の凶悪なピンク映画でタッグを組んだ脚本家夢野史郎とのコラボレーションというファンには嬉しいプラスアルファも付いている。
ひたすらエグイ描写の連続なのだが、ラストで実は怪人二十面相物だということが唐突に分かるというくだりには驚かされた。
ほとんど素顔の分からない「芋虫」役の大森南朋が凄い!
「蟲」
前二作で明智役をやった浅野忠信が、神経症の男の役をユーモラスに演じている。
運転手として接し恋焦がれていた女優緒川たまきを発作的に殺してしまい、腐敗して行く死体を美しいまま保存することに四苦八苦するさまをブラックユーモア調に描いている。
浅野の怪演ももちろんのこと、話の後半ずっと死体役だった緒川たまきが実は一番凄いんじゃないだろうか。

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緒川たまき うそつき!揺れるハート

乱歩地獄 デラックス版
posted by 若旦那 at 23:52 | 秋田 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 乱歩地獄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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