2006年04月10日

エレニの旅

エレニの旅

プッチとお願いします。⇒映画ブログ集

重厚長大!という言葉がピッタリくるテオ・アンゲロプロスの新作である。
ロシア革命によって追われ命からがら祖国に舞い戻った移民の娘として生まれ、内戦や第二次世界大戦等ギリシャの近代史に翻弄されたエレニという女の一生を描いた作品なのだが、とにかくずっしりと重い映画である。
アンゲロプロスの代名詞となった長回し撮影は今回も健在で、画面の作りこみも尋常ではない。
驚いたのは村一つオープンセットで建て、それだけではなくさらに水没させるという凄まじい力業を見せつけられたことである。
今までも背景の樹を全てスプレーで塗りたくるなどの逸話もあったのだが、今回はスケール全体的に三倍増しである。
同じ長回しでも、例えば相米慎二なんかはカメラを縦横無尽に動かして勢いで撮ってしまうという感が強かったのだが、アンゲロプロスのそれは精密な画面設計に基づき一度に数十人の人間と動物、さらには雨、風といった自然現象まで動かして撮ってしまうのである。
スタッフの気苦労と役者の緊張感は並大抵のものではないだろう。
もし映画の仕事をすることがあっても、アンゲロプロスの助監督だけは絶対やりたくないな。


エレニの旅
posted by 若旦那 at 23:27 | 秋田 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | エレニの旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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