2007年02月21日

LOFT


LOFT



黒沢清の新作は、なんと「ミイラ映画」だそうだ。
昔のハマープロ等、洋画のB級ホラーの世界ではおなじみのジャンルだが、日本映画ではあまり聞いたことがない。
せいぜい鈴木清順の「木乃伊の恋」が思い浮かべられる位である。
このクラシカルなジャンル映画を、黒沢清がどう料理するか楽しみに新作「LOFT」を観に行った。

日本映画好き?

中谷美紀演ずるスランプに陥った女性作家が、編集者西島秀俊の勧めで郊外の古ぼけた一軒家を借りる。
数日後、隣の廃屋に人影を発見する。
発掘したミイラを隠す研究者豊川悦司だった。
1000年前のミイラを巡り何か秘密があるらしい。
というわけで、そこに殺されたらしい?前の一軒家の住人安達祐美がからみ、ミイラを巡る恐怖と怨念の物語が繰り広げられるのである。

音楽を使わず、効果音と長回しを用いていつものごとく神経質で不安をあおるような作りが特徴的だ。
地獄の警備員」以降一貫とした「黒沢節」炸裂!である。
ショッキングな演出こそないものの、不快感が後に残る後味の悪さは健在だ。
あえて意識的に不安定な画面作りが出来る人はこの人しか居ないだろう。
また、徹底的に無駄を省いた画面構成はロベール・ブレッソンに似てきたのではないだろうか?



posted by 若旦那 at 21:55 | 秋田 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。