2009年11月03日

阿波の踊子

「伊豆の踊り子」じゃなくて、「阿波の踊子」である。
マキノ雅裕(正博)監督の1941年度の作品。

先日、上京した際、銀座シネパトスのマキノ特集で観た作品である。

悪家老に無実の罪で兄を殺された主人公長谷川一夫が、海賊となって力を蓄え、自分の配下の者達と共に阿波踊りの日に復讐に舞い戻ってくるというお話である。

これだけであれば、結構ありがちな時代劇かな?といったところであるが・・

不思議なことに大スター長谷川一夫主演作にもかかわらず立ち回りのシーンは皆無といってもさしつかえない。

いざ!立ち回りといったシーンでも、長谷川一夫はすぐに刀を納めてしまうし、プログラムピクチャーとしてのチャンバラ時代劇を期待して観に来たお客にとっては肩透かしをくらった気分だったに違いない。

代わりに展開されるのが何百何千といった群集による阿波踊りシーンである。
これがラスト約15分位続き、この映画最大のクライマックスとなっているのである。

「えらいやっちゃえらいやっちゃヨイヨイヨイヨイ♪〜」と大群衆が踊りまくる中、復讐劇が展開され、あとに残ったのが悪家老の死体・・

という「阿波踊りが全てを解決する」というなんとも不思議な作品だった。

ちなみに、さすがマキノ!スピーディかつ意表をつく作劇術は見事なもの!
最近の監督達にも見習って欲しいものだ。

ヒロイン?の高峰秀子は、ほとんどアイドルとして描かれていた。

この十数年後、成瀬の「浮雲」などで大人の女のダークな魅力をふりまく方と同一人物とは思えない可愛らしさ!
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2008年09月25日

フライングラビッツ

「ピンク四天王」瀬々敬久本格的メジャー進出作は、なんと石原さとみ主演のバスケット映画!
ピンク時代から一般映画進出後も、問題作を連発してきた瀬々だけに、??と疑問符が頭の中をかけめぐるような作品セレクトに思えたが・・果たしてどういう映画になったのか?
結論から言うと、非常に良く出来たスポーツ映画に仕上がっていた。

主人公石原さとみが同姓同名のミスによって成り行きで入れられたJALバスケットチーム「ラビッツ」の寮で、監督高田純次に偶然隠れた才能を見抜かれ、無理やりラビッツに入部させられる。
そこでバスケットの魅力に目覚め、同期の真木よう子、渡辺有菜と共に一人前のCAとバスケット選手を目指して頑張って行く・・

とまあ、話だけ聞くと実もふたもないありがちのスポ根ものか?
って感じだが、そこはさすが瀬々敬久!語り口のうまさで他とは一線を画している。
脚本家がバラエティ畑の人らしいので、どこかで見たような?お約束の展開とツメの甘さは否めないが、主人公三人組の丁寧な描写にはさすが!とうならせるだけの演出力が感じられる。
いわば瀬々版「カリフォルニアドールズ」か。
一流のスポーツ映画に仕上がっていた。

CAの華やかな仕事風景と、対照的なうらぶれた羽田の風景が印象的だ。
そういえばデビュー作「課外授業暴行」の舞台も羽田だった。
羽田を舞台とした三人組の青春映画、という点ではデビュー作の設定と共通している。
いわばそのままメジャーデビュー作へ形を変えて設定を移植したわけだ。
主人公のモノローグが最初と最後に流れるのも印象的である。
(詳細:フライング・ラビッツ―新世紀スチュワーデス物語 (文春文庫 ふ 2-27)



【DVD】ゼゼコレ 瀬々敬久フィルムコレクション DVD−BOX/佐倉萌








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2008年08月19日

妻は告白する

秋田シネマパレ川口支配人、渾身の「増村保造&若尾文子」特集である。
この作品と「刺青」「赤い天使」の三作品。
非常に濃いセレクトである。
欲を言えば「盲獣」と「セックスチェック第三の性」を加えれば完璧に近いと思うのだが、若尾増村コンビに限定した今回の三本は入門篇?としてはいい線を突いているのかも知れない。

などと思いつつ楽しみに映画館に行ってみると、なんと貸切状態!
カルト過ぎるラインナップが地方都市の一般客に受け入れられなかったのか?
最近になってDVDで再発されたのも要因の一つかも知れない。
うーむ。。

映画の内容は、まさに増村ワールド!
唯一無二の孤高の存在である。
後に大映テレビという意外なフォロワーを生み出した、オーバーアクトと言っても過言ではない濃密な演技の応酬は今見ても見ごたえ充分だ。
若尾文子の悪女ぶりは現代の女優には絶対に出せない味だと思う。

これは映画館で見るべき作品であると切に感じる。











タグ:刺青 映画
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2008年07月21日

ハチワンダイバー

ハチワンダイバー

http://wwwz.fujitv.co.jp/81/index.html

こないだ何気なしに最終回を見たのだが、いや〜凄いわ。
久々にツボにはまったTVドラマである。
20年前に「宇宙刑事」シリーズや「スケバン刑事」を見ていた方はよく分かると思う。

将棋の対局シーンにまずは驚かされた。
例えば「巨人の星」の大リーグボールの投球シーンの前に、延々と心象風景がインサートされてくるが、あれの実写版と考えてもらえば分かりやすいと思う。
将棋盤が光り雷鳴が鳴り響き、そんな中で主人公が「ダイブ!」と叫ぶと目の前がプール?になり実際に水の中に潜る映像に変わる。
ハチワンダイバーというタイトルの由来は、将棋盤の81マスの中に精神を潜り込ませることによって、新たな手を導き出すということらしいが、これでもかとばかり壮絶なCGを駆使し、ありえないようなオーバーアクトを見せる俳優陣にも圧倒される。
敵の組織「鬼将会」は扱いがほとんどショッカーだし、仲里依沙演ずる主人公を戦いの道へ導く「アキバの受け師」の表の顔は巨乳メイドだったりしてとにかく滅茶苦茶である。

個人的にはひさびさのバカドラマの大傑作だと思う。
映画化しないかな。

約一年ぶりのブログ復活でした。
これからも適当に書いて行くので、みなさんよろしくお願いします。

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2007年05月10日



今やJホラーの担い手となった黒沢清、待望の新作である。
とは言うものの、前作「LOFT」から一年以内というかなり短いインターバルでの作品である。
LOFT」は黒沢清流ミイラ男として一部で話題となったが、今回は古典的幽霊話を黒沢流解釈で独自の世界に仕上げている。
陰鬱なタッチと夕暮れ時のセピア色を強調した画面作りは相変わらずだが、前作の「LOFT」同様微妙に今までとはタッチが違って来ている。
一言で言うと、ホラーの中に妙な「笑い」が意図的に強調されているのだ。
今回も昼間から堂々と出没する葉月里緒奈の幽霊は無茶苦茶怖いが、その陰鬱なタッチの中で何故か妙な動きをし始める。
主人公役所広司のアパートに出現した幽霊が、何故かドアを開けて外に出るといったところから??という感じなのだが、いきなりスーパーマンばりに空を飛んであっという間に立ち去ってしまうというあたりから観客はまたもや置いてきぼりをくらい始める。
それでもヒロイン小西真奈美が実は!という最近のJホラー得意のどんでん返しで「おおっ!」と思わせるのだが、その後の葉月幽霊の行動には誰もが唖然とするに違いない。
ここって笑っていいのか?おいっ!
詳しくは書かないが「バロン西にとどめを刺す里緒奈必殺のかかと落とし!」は必見である。
黒沢清は一体どこに行こうとしているのだろうか?分からん・・


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2007年02月21日

LOFT


LOFT



黒沢清の新作は、なんと「ミイラ映画」だそうだ。
昔のハマープロ等、洋画のB級ホラーの世界ではおなじみのジャンルだが、日本映画ではあまり聞いたことがない。
せいぜい鈴木清順の「木乃伊の恋」が思い浮かべられる位である。
このクラシカルなジャンル映画を、黒沢清がどう料理するか楽しみに新作「LOFT」を観に行った。

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2007年02月17日

ヅラ刑事

ヅラ刑事

「アメリ」で稼いだ金で、堰を切ったようにバカ映画を作り続ける叶井俊太郎氏のもとで、ピンク映画並みに量産を続ける河崎実待望の新作である。
その名は「ヅラ刑事」!

ヅラの人はクリック!⇒映画ブログ集



主演モト冬樹といういかにものキャスティングである。
ウルトラセブンのアイスラッガーのごとく、カツラをブーメランのように投げて敵を倒すという、ほとんど飲み屋のバカ話の思いつきから来たに違いない発想なのだが、この人の場合それを真面目にちゃんと映像化するところが凄い!

ヅラ刑事

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2007年01月30日

デス・ノート・ザ・ラストネーム

デス・ノート・ザ・ラストネーム


デスノート」完結篇である。
以前前編の項で書き込んだとおり、大ボラ話を精密なストーリーテリングでプロットを積み重ねていく手法は金子修介ならではのものであり、前後篇共にトーンは一定している。
まあ「ラストネーム」は誰のことか?という謎解きに関しては、「おそらくそうだろうな」という私の予想を裏切ることはなかったし、そういう意味で意外性はさほど感じられなかったのだが、途中の展開はやはり読めなかった。
堅い出来だが、続編の意外性が感じられなかったのが、難点と言えば難点かも知れない。
それでも第二第三のキラがデスノートの法則にからんでくる展開には、さすがに引き込まれるものがあった。
このあたりはひさびさの金子監督本領発揮!である。
俳優陣も主演の藤原竜也はもとより、L役の松山ケンイチも素晴らしい。
日本のデ・ニーロに成り得るかも。

デス・ノートに書き込まれる前に、こちらを書き込んで見る⇒映画ブログ集


デスノートレビューを見てみる


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2007年01月11日

怪異宇都宮釣天井

怪異宇都宮釣天井

新春第一弾!東京出張の際、観て来た作品である。
シネマヴェーラ渋谷という新しく出来た映画館で行われていた「丹波哲郎追悼特集」の中の一本である。
監督はあの怪談映画の巨匠中川信夫

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バッド(下向き矢印)
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2006年10月09日

秋田インディーズ映画祭

秋田インディーズ映画祭

10月6日、7日の二日間、秋田市のシアタープレイタウンで「秋田インディーズ映画祭」が開催された。
日頃私もお世話になっている「ジャズスポットロンド」のマスターにして映像ディレクターである那珂静男さんを発起人として、シアタープレイタウンの支配人元木さんが実行委員長を務める形で実現したものである。
また、那珂さんの十数年前の伝説の自主映画「隙間」も新たな形で両日共上映された。
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2006年09月06日

日本沈没

日本沈没

一言で言って非常に惜しい!作品である。
旧作にオマージュを捧げつつ、大胆な発想の転換によって奇抜なプロットを構築した点は申し分ないし、特技監督出身の樋口真嗣監督だけあって特撮の出来もいい。

が、しかし決定的に何かが物足りない。
まず第一に問題点だと思うのが、脚本の不備だと思う。

日本沈没official book

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2006年08月26日

太陽

太陽

いつものごとく、駆け足出張のついでに映画を一本観てきた。
アレクサンドル・ソクーロフ監督「太陽」。
今話題の昭和天皇を主人公とした作品である。
昭和天皇役がなんと!イッセー尾形
これが結構ハマッている。

順位下降中!映画ブログ集現在の順位は?⇒クリック

アレクサンドル・ソクーロフイッセー尾形/イッセー尾形 DVD−BOX(1)’94〜’96

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2006年08月16日

釣りバカ日誌17(inアルヴェ)

釣りバカ日誌17

「パンテオンシネマズAKITA」閉館後、一年近くがら空き状態が続いていた拠点センターアルヴェに、一時的なテスト上映という条件付きながら映画館が再オープンした。
「AKITAシアター」という名前で、とりあえず夏の間だけアルヴェテナント会の自主運営という形で一館のみ営業を行うらしい。
アルヴェ自体は、まだまだ前途多難な状況が続いているが、とりあえず暫定的にでもあそこで映画が観られるということは喜ばしいことだと思う。
というわけで、「釣りバカ日誌17」を観に約一年ぶりにアルヴェに行って来た。

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2006年08月03日

かもめ食堂

かもめ食堂

フィンランドヘルシンキで、おにぎりをメインとする「かもめ食堂」を経営する日本人女性サチエ(小林聡美)のもとに、日本かぶれの若者が「ガッチャマンのテーマ」の歌詞を教えて欲しいと言ってくる。

かもめ食堂 ◆20%OFF!

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2006年07月28日

デスノート

デスノート

死神リュークの残した一冊のノートは、名前を書くだけで相手を殺すことが出来る「デスノート」だった!


真夏の夜のユメ(DEATH NOTE Special Edition)

映画ブログ集span>⇒クリック
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2006年07月23日

花井さちこの華麗な生涯

花井さちこの華麗な生涯

花井さちこの華麗な生涯」をDVDを借りて観た。
東洋大映画史研究会の関係者はご存知だろうが、我らが後輩女池充監督のメジャーデビュー作である。
正直「どんなもんだろう?」と思いながら観たのだが、いやぁ凄いわこの映画。

花井さちこの華麗な生涯 ◆20%OFF!

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2006年06月27日

女巌窟王

女巌窟王

お葬式があったので急遽東京に行って来た。
お通夜→お葬式と結構ハードなスケジュールだったのだが、最終的には飛行機の時間まで数時間空きが出たので、急いで「ぴあ」を見て映画を一本片付けることにした。
というわけで、ちょうどやっていたのが「女巌窟王」!

gankutu.jpg
女巌窟王

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タグ:女巌窟王
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2006年02月17日

十文字映画祭

十文字映画祭

しばらく時間がたってしまったが、11日に「あきた十文字映画祭」に行ってきた。
この日は一本目は見逃してしまったが、二本目から三本観てきた。
というわけで、ざっとレビューを書いてみることにする。
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2005年11月02日

その後のPCA

さきほどNHKのローカルニュースで、PCA(パンテオンシネマズ秋田)休館のお詫びに秋田市長を訪問した水野晴郎氏とM&Aピクチャーズ西田和昭社長へのインタビューが流れていた。
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2005年09月09日

なみおか映画祭打ち切り!

ひさびさに怒!!のニュースである。
青森のなみおか映画祭にて神代辰巳特集をかけることになり、青森市に補助金を申請したところ日活ロマンポルノ時代の作品が多数上映されることに市が難色を示し、補助金が下りない事になったらしい。
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posted by 若旦那 at 00:33 | 秋田 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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